二階に駆け上がり前を見た、すぐ目の前に彼女がいた‥!
焦りとっさに口に出たのは‥久しぶり‥
なんて見当はずれな事をいったんだと、あらためて思い顔が紅潮するのが自分でもわかった‥
昨日もその前の日も会っている、ただ会話を交わしてないだけなのに、久しぶりなんて…
私はその場をとりつくろう為、足早に座敷に上がり無言のままセッティングをはじめた。
「宮本さんと話するの久しぶりですね。」
彼女が座敷に上がると私の方へ近づき微笑みを浮かべ、話かけてきた。
「ああそうだね‥
‥久安さんはいつもか三階の担当になってるからね。」
やっと会話らしい会話ができた気がする。
もっと話さなければと思い話題を考えていると、彼女の方が先に話しはじめた。
「昨日家で腰をうってしまって、すごく痛いんですよ。」