不可抗力(タイムリミットカップル1)

シゲキング  2006-04-23投稿
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「くそっ、あんなメールさえなければ…よぉ……全部、あのメールのせいだよ………」 「メール?」
そう言ってポケットから携帯を取出すと俺の目の前に差し出す
(ゴメンなさい……あなたの気持ちはとてもうれしい…です……でも私には好きな人がいます…)それだけが書かれていた
「誰?」
「しらねぇ……」
「はぁ?」
「いきなり入ってたんだよ、今日の卒業式中にいきなりバイブが鳴ってさ…訳わかんねぇよ……」
……こいつ……バカだ「大体さ…」
まだ話は続いていたが無視して廊下に出た
…階段を下り…
靴箱が見えてきた……今日で……ここを使うのも終わり……靴箱を開け…靴を取出す……(ペラ)
一枚の紙が落ちた……「まさか…」
期待が胸をよぎる……恐る恐る、その紙を広いあげる………
真っ白い紙だった……ホントに白い………………俺もバカ…か……クシャクシャに…してポケットに入れる……「はぁ〜」
…高校の3年間…彼女もいずについに現在にいたってしまった……「何だよ…俺の人生ってさ……」
つい…我慢してた言葉が…口から出てしまった…いつも…こうだ…はぁ〜……こうやって俺の人生は尽きていくんだろうか…?
一通り溜息をはくと靴を履き外に出る、夕日は完全に沈んでいて薄青くなっている……
この坂を下って…さっさと帰るか…そう思った時だった……
坂の下がやけに騒がしい事に気がついた… 見ると…カップルらしき二人がいる…何か…言い争ってるようだ…「痴話ゲンカならよそでやれや…」
独り言を言いながら
横目でそれを見ていた男が感情的に何か言うと…女のほうは冷静に何か言い返す…男は真っ赤になってさらに言い返す…が…やっぱり何か言われ…その時、男は俺に気がついた…後ろを振り向き、すごい形相で俺をにらむ…いやっ、俺関係ねぇだろ!…
男は女に向きかえり…「覚えとけよ!」
吐き捨てるように去っていった…
その時俺もちょうど、坂を下りきってしまった時、その声は聞こえた、「私のボディガ−ド君になってくんない?」
「はっ?何で、俺…?」アヤナと…初めて話した瞬間だった……



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