感情と理性

ふく  2008-02-23投稿
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後悔をする前に何故気付く事が出来なかったのだろう
あの頃の私はただの子供だった
でも簡単に気付く事が出来れば誰も苦労はしない

我が儘ばかりだった
会えない苦しみから声だけでも聞きたくてあなたの疲れた体や時間なんてお構い無しに電話をかけた
必ずあなたは電話越しに声を聞かせてくれたからその優しさに甘えていた
本当はきついのに寝ていたかもしれないのに取りたくもなかったかもしれないのに
あの時の少し呆れた声や疲れた声に今なら気付けたのに
いつも迷いはあった
罪悪感も遠慮もあったのに
『こんな時間に電話したらいけない』とゆう思いよりも『電話したい』とゆう感情だけに任せて簡単に理性は崩れてしまう
私は我が儘だから
だけど『素直』と『我が儘』は違っていた
本音で何でも話せる仲になりたいと願う程私は単なる我が儘になる
あの呆れたあなたの低い声の中には『人の迷惑も考えないで』とゆう思いが含まれていたのかもしれない
なのに私は気付けなかった
感情をさらけ出す事が素直な私なんだと思い込んでいた
感情と理性
『電話したい』『電話したらいけない』どちらも私の本音
だったら『疲れてるだろうし遅いから電話しようか迷ったんだけどどうしても声が聞きたくて』って全てを言葉にすれば良かった
それが私の本当の気持ちで素直な思いなのだから
そしたらあなたは『仕方ないな』って呆れながらもこんな私を許してくれたかもしれない

いつでも素直で可愛い子でいたいと思って
その思いだけで何かを履き違えて来た
理性は守る物ではないとゆう事も知った
時には理性も言葉にしなければ何も伝わらない
『ごめんね』さえも言えずに『寂しい気持ちを分かって』と願う気持ちだけで感情を押し付けて来た私はあなたの重荷だっただろう

色々ごめんね
後悔して反省してやっと新しい自分に出会えた
少しは大人になった私を見て欲しいけどあなたはもういないから
次の世で出会ってまた愛し合えたら私の本音をあなたに伝えよう



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