まぁ他にも発明品は沢山あるんだけど、それはまた追々説明するとしますね。
「あぁ眠たい…」私は大あくびがでた。(最近テストで寝てなくて。)
「祥子、眠気覚ましにいいガムがあるんだ。つい最近やっと試作品ができたんだけど、試してみるかい?」五十嵐所長が、ニヤリと笑う。(怖い…この間試作品食べた野村さんが1ヶ月下痢してたの知ってるし)
「いえ…結構です」私は真顔で丁重にお断りして、残念そうな所長の横をスルリと通り抜ける。
と、その時だった。
「のわぁぁぁあああっ!!」大きな叫び声と共に事務所が揺れた。
「いてぇ…所長これ毎回きついっすよ」
頭をさすりながら私と同じ高校の制服を着た体育会系の男子が立ち上がる。彼が、一応私の相方の高梨 晃太。(また遅刻かよ。まぁ陸上部のエースだし仕方ないか)
「晃太…また遅刻だよ。」私は横目で少し睨みながら言った。
「大会近くてさぁ…あっ所長遅れてすいませんでした」晃太は、所長にぺこりと頭を下げた。
「以後気をつけるように。agentにどっちゃ失敗は命取りになるんだからね。わかったね、晃太。」五十嵐所長はお決まりのお小言を言った後で今日の会議を切り出す。
「さぁ、揃った所でミーティングをはじめよう」
今から次の依頼が発表される。