バチバチバチバチと体育館の天井を夕立の雨粒が打ちまくる中で―\r
とあるマイクロディスクが放映された。
『オラッ!こっち来いよ!!!!』
良く知られた巨大スラム
何十年も前に見捨てられた薄暗く不潔なゴーストタウンの路上で
『イ…イヤアアアァァァァッ!!!!!』
『誰か―助けてえぇええぇえエェエェエェ!!!!!』
三人の女子生徒が不良の集団に絡まれ―袖や鞄を掴まれ―引きずり回されている。
『な〜に言ってんだよ!!《その気》があるからこんなとこほっつき歩いてんだろ?』
『ヘヘッお望み通り良いことしてやるぜえ!!!!』
『今日はついてるなあ!!上玉が三匹かあ!!!!』
真っ昼間からドラム缶で焚き火が炊かれ、あちこちにホームレスがたむろする小さな広場に三人は連れて行かれ―\r
ビリビリビリビリビリビリッ!
乱暴が始まった。
『イ、イヤァァァァアアァァァァッ!!!』
都合30人はいる不良達は彼女達の制服をナイフや素手で容赦なく切り裂き、地面に押し倒して次々と馬乗りになろうとする!!
『オイオイ!!今日は俺が最初だぞコラァ!!!』
『アア!?見付けたのは俺だぜ!?テメェこそドケや!!!!』
『お〜い見ろよぉ〜あそこのジジイどもやりたそうな顔してこっち見てるぜえ〜!?』
『ハハッ、後でおすそ分けしてやろうかぁ〜?』
『オイオイ早く順番決めちまえよ〜後がつかえてんだろ〜!?』
『じゃコインで決めような〜?』
泣き叫ぶ女子生徒達をよそに不良達はコインを空に上げ―\r
何回目かの後にようやく選ばれた三人がズボンを下ろし、女子生徒に覆いかぶさった!
だが―\r
ピリリリッ ピリリリッ ピリリリッ
観衆達が残らず目を押さえて悲鳴を上げる体育館の中で、携帯の着信音が鳴り響き―\r
『はい、俺だけど』
スクリーンの中の不良の一人がそれを取った。
彼は小さい声でのわずかな通話を切り上げて、
『おいおまえら!!!そいつらは手ぇつけんな!!!今から《不夜城》に連れていく!!!』
大声で仲間達に下知した。
どうやら彼が連中のリーダー格らしい。