「消えろよ」
あなたの心無い言葉が、誰かを傷つけている。
「お願い、ずっと側にいて」
あなたのわがままな言葉は、時に人を救う。
言葉は大切だ。残酷だが美しい。分かりあうための一つの手段。
きっと、誰かが、どこかで。
「愛してる」
「アンタなんか嫌い」
「助けて」
「一緒に、ね?」
「話したいことがある」
「ねぇ……」
世界が言葉で溢れた時、生まれるものは何だろう?
遠い遠い昔から語り継がれてきた物語の果てに、何が眠るというのだろう?
ねぇ?
もしもし?
聞こえますか?
きっと誰もが探してる。――待ってる。
「愛して」という言葉を胸に秘めて。