白黒の恋??

ソウキュウ  2008-02-23投稿
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俺はキョンに恋をしてしまった
辺りは遊園地独特の賑わいで埋め尽くしている中、身体の芯から熱くなってる奴が一人いた。いや、この会場には俺と同じ感情を持っている人が何人かいるとだろう。すでにあの言葉を言って上手くいってる人や撃沈してる人、俺のように何かが原因で言えなくて煮だってる人がいるかもしれない。
俺だってあの三角関係がなっていなければ、今すぐに言えるあの言葉…
考えているうちに次々とアトラクションの方に指をさして
『これ!これ乗ろ』
と言ってくるキョン。とても無邪気でかわいらしい。
それぞれのアトラクションを体験した。時間はかなり過ぎていて空が暗く、星が見えている。
『ちょっと疲れたぁ』
「楽しいかい?」
『うん、ソウキュウとだとめちゃめちゃ楽しい!』
遊園地デートは大成功のようだ。ベンチに座り楽しくおしゃべりしてる。

『もう少ししたらあれに乗ろうよぅ』

と少し斜め上を指差した。その先を見てみると、イルミネーションライトの付いた綺麗な観覧車だった。ライトは白色でまるでデカい雪の結晶の形をしていた。
「綺麗だなぁ。観覧車なんて小学館以来乗ってないなぁ」
『でしょでしょ。それならなおさら乗ろうよぅ』
俺はキョンに手を引かれ観覧車の方に走って行った。
近付くにつれ、観覧車に付いている様々な照明が俺達を迎えてくれた。乗車入口の前には(相乗りお断り!)の看板があって、何組かの若いカップルが並んでいた。

15分くらい経って俺達の番がやってきた。キョンを先に観覧車に乗せて俺も一緒に入る。中は少し広々としていてゆっくり対面して話せるくらいの広さと大人が二人なんとか入るくらいの幅だった。
『二人きりだね』
「うん、そうだね。あのねキョン、聞きたい事があるんだけど」
『うん、何?』
「このメールは何?」
俺はキョンに朝のあのメールを見せた。キョンは顔を真っ赤にして
『送り主を間違えちゃった、これね、ソウキュウに送るんじゃなくて友達に相談する為に送ったメールなの』
「え?そうなの?」
『まさか全部見た?』
俺はうなずいた。さらにキョンは顔を真っ赤にさせている、さらに聞こうとしたがキョンはいきなり
『この前いいかけた両親の事を教えて』
と言い出した。嫌な思い出が多かった俺の生い立ちにキョンは足を踏み入れようとしていた…。



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