ノールが酒場に着く少し前のこと。
花畑の広がる公園の噴水の前でカップルがもめていた。
女「ちょっ…ちょっと待ってよ、ライム!!嘘でしょ!?」
ライム「だって、僕たちこのまま続けても…」
年下と見受けられる幼い顔の男の子は、その姿とはうらはらに大人びた言葉を放つ。
金髪のショートに後ろ髪だけ伸ばした珍しい髪型の彼女は今突然起きた状態に戸惑っているようだった。
ライム「ごめんね。もう決めたんだ…」
女「…そんな…私のどこがいけないって言うの…?」
ライム「う〜ん…どこって〜、そうゆうワガママな所かな。」
ずがーんと重りでも落ちてきたかのようなダメージをくらい、彼女はその場に崩れ落ちた。
女「今日は…飲んでやる…うぅっ」
そして夜が更けた頃、彼女はアルコールを求めて酒場に入って行った。
女「マスター!おかわりっっ!!」
マスター「また何か嫌なことでもあったんだろ。お前さんはいつもやけ酒だ。」
女「うるひゃいっ!…どーせ、どーせ私なんてっっ…ぐぉぅおぅおぅおーーーうっ」
マスター「とにかく店を荒らさんでくれよ。お前さんの話は聞くから」
と、マスターの手から、ウォッカがまた手渡された。