3月23日午後2時10分
柊宅玄関
(やっとついたな・・)
俺は荷物を降ろし、チャイムを押した。
ピンポーンピンポーン
タタタタタタタタガチャ
「いらっしゃい!待ってた・・・・ょ?」
「あぁ、お世話になります?どうかしたか?」
「・・・・・・・・・」
「どうしたんだよ」
俺を無視して家のまわりを調べるフズキ
(・・・・・・・・?)
一通り調べた彼女は、一回首を傾げてから家に入ってしまった。
(俺をからかっているのか?)
もう一度チャイムを押す
また彼女が出てきた。
「いたずらかなぁ?」
一言言ってから俺のバッグを見つけたらしい。
「聖治いるの〜?」
(?????????)
彼女はまた首を傾げて俺のバッグを持って家へ入ろうとした。
「待てよ、なんで無視すんだよ?俺なんかした?
」
返事がない。
もう俺には何が何だか解らなかった。彼女と、とりあえず話そうと思い、扉の前に立った。
スゥぅ
(すりぬけた?俺の体を?)
「重いなぁ、何が入ってるんだろう? 」
フズキは何事もなかったように、家へ入って行った・・・・・
バタンッ
玄関にぽつりと立つ俺