付き合って３ヵ月、楽しかった夏はとっくに終わり冬の匂いがしていた。りなは辛い決断をした。
「かいとを好きな気持ちは今も変わらない。でも、辛いんだよね。お別れしたい。」そうかいとに話しながら涙がとまらなかった。
「辛い想いさせてごめん。りなと付き合えて幸せだったよ。ありがとう。またバイト仲間だな。友達以上の存在でいたいけど。」
そう言ってかいとは強く抱き締めてくれた。
２人が別れた噂はすぐバイト中に広まった。さえも別れた噂を聴いたのか、明るい声で電話がきた。
「別れたらしいね！あたしを選んでくれたんだね？あたしの方が大切なんだよね？」
その言葉に驚き、声がでなかった。「人を悪者にして、辛い決断だったのに…。」その想いから思わず
「ごめんね。さえを選んだわけじゃないんだ。全部あたしが悪いけど、前みたいに仲良くできない。」
さえから何度も連絡が来たが、話さなかった。りなにとって初めての彼氏だったが、付き合う前の楽しさは消え、友達と恋愛をてんびんにかけてしまってからは辛い日々だった。次の恋は、友達と恋愛は別に両方大切にできる恋愛をしようと決めた！甘くてほろ苦いとよりは苦くて少し甘い恋愛だった。
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