アタシは着替えてベットに入った。
本当に藍治は良い奴だ。なんであんなに優しいんだろ。友達が多いのも女の子にモテるのもよく判る。
アタシも藍治と友達になれて心から良かったと思う。
「…。」
…ていうか、藍治は優しいけど誰に対してもここまで優しいっけ!?!!鈴子サンが熱出してもたぶんすごい心配はするだろうけど病院ついて行って、家まで送ってあげたりするかな!??
藍治がこんなに優しいのはアタシにだけよね…。
それともアタシの自意識過剰??誰にでもだっけ!?!!
アタシは悶々としてしまった。
誰にでもここまで優しいんだったらちょっとショックかも…。
でもよく考えたら藍治がアタシのことを好きだって気付いたのは、アタシを人一倍気にかけて優しくしてくれるからだった。
それでも気付かないふりをしていつのまにか当然みたいになってた。
藍治がアタシ以外に優しくし過ぎるのは嫌だ。
アタシだけに人一倍優しくして欲しい。
実際はどうなんだろ??
藍治が優しいのはアタシにだけ??それとも皆??
アタシは机の上にあるケータイをじっと見つめた。