言葉にして

ゆうひ  2008-02-25投稿
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  〜第1話〜

2人が出逢ったのは携帯の、いわゆる出逢い系サイトだった。
まきはメル友を作るような軽い感じで「ひな」と言う名前でサイトに登録をし、「ひな」は自分の中でも1番カワイイと思う写メを投稿した。
やはり出逢い系・・・男の割合が多いのか、待ってました!といわんばかりに男からのメールが届く。
「ひな」は自分がモテてるような感じになり気持ちがいい。
そしてその中から自分、「ひな」のタイプを選ぶ優越感に浸りながら、男の写メ・プロフをチェックしていく。

「決めた!」・・・「ひな」は1人に絞らず4人とメールを始める。
自分のこと、今何してるなどたわいのないメール、そんな事でも「ひな」にとっては刺激になり楽しい。

しかし、飽き性な「ひな」。一週間もたつと刺激的なメールもダルくなってくる。
次第にメールを送る事をしなくなると、相手もやめる。「サイト、退会しよっかなぁ〜」と考えてる時、4人のうちの1人がメールをずっとくれる。「ひな」の4人の中のランク三位の男。つまり微妙な男。名前は「弘」と言っていた。

でも、弘は頭がいいのかメールの会話が面白い。
だんだん興味を持ち、自分の直アドをお互い教え合う。
そう、サイトはもう必要なくなった。

サイト経由では教えなかった「まき」と言う本名、住んでいる地区・・・プライベートを教えるぐらい気を許した。

そんな中、メールをずっとしているとやっぱり次のステップは「逢う」という期待・・・。
どちらが切り出すかとまきはタイミングを待っていた。
すると、突然の不意打ち。「今日時間が合ったら逢ってみない?」

まきは正直迷った。頭の中で葛藤する。「もう子供じゃない。男と女が逢うということは何かしらあっても、自分の意志で逢ったのなら文句は言えない。でも・・・逢いたいっ!」

そのメールが届いて三時間後、「いいよ、逢っても。ただしエッチとかの目的なら無理やけ。」はっきりメールを入れた。
すぐに返信され、「OK、大丈夫。じゃあ夜の8時にドンキで。」

お互い分かりやすい場所の待ち合わせを決めて、約束の時間になるまで緊張して過ごした。

〜つづく〜



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