不安で一杯になる。このままついて行ったら、確実に殴られる。
謝ろう!今謝れば何とか許してもらえるかもしれない!
それでもダメなら逃げてしまえばいい。
よし今だ?
「ここだ、入れよ」
え〜?嘘だろ〜今謝ろうとしたのに〜。
古びたビルのエレベーターに乗せられた。 「ヤクザだ、こりゃ〜組事務所コースだ!上に行ったら何人も待っててボコボコにされるんだ。」
「チン?」
着いてしまった。心臓の音が耳の奥まで聞こえてくる。
「降りろ」
男は目の前のドアの中に入って行った。 一度大きく深呼吸してみたが、きやすめ程度には落ち着けた。
覚悟を決めてドアをあけてみた。
「んっ?なんだココは・・・・?」
人形が棚にズラーッとならんでいた。200?いや300体はあるんじゃないだろうか! この男の風貌とこの人形、どう考えても結びつかない。 聞くしかない。
「おいコラ?ココにつれて来てどうすんだ!」
今、思えばこの男に出逢わなければもっと楽しく生きれたんだと思う。