コレは僕が中学2年生の時に体験した話だ。
初めてソレを見たのは、家族旅行からの帰り道の時である。
時間は午後の9時半頃だっただろうか。
助手席に座って、車を運転しているお父さんと話ながら助手席側の窓から外の風景を見ていた時、お父さんの話に興味を持ってお父さんの方を向きかけたその時、窓の外にピッタリと首がくっついていた。
顔は真っ直ぐに向いていて横顔しか見れなかったが、余りの恐怖に声1つ出せないでいた。
お父さんに知らせようと思って手で合図したがお父さんは車を運転していて、チラッとしか僕の指さす場所を見なかった。
けど僕の余りの恐怖する顔に「どうした?」と聞いてきた。
僕はお父さんの方から首がくっついていた窓の方へゆっくり視線を向けたが、その時には首はなかった。
ー続くー