トライアングル・キャット8

ステ子  2008-02-25投稿
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一通り今日の出来事を話したクレインは、スッキリした表情を見せて立ち上がったが、また涙がポロポロとこぼれ落ちた。

クレイン「私っ、そんなにダメかなぁ〜…」

ノール「そんなことありませんよ!!」

クレインの悲しむ顔に我慢ができなくなったノールは思わず猫の姿のまま叫んでしまった。

クレイン「なっ…!?喋った…ただのノラかと思ったのに…。あ〜、やっぱ今日はついてない…」

ノール「期待に添えなくて申し訳ないです。けれど、あなたのような綺麗な方を振るなんて、きっとそいつの方がどうかしてます!」

そういうとノールは辺り構わずドロンと人の姿になって、クレインの腕を掴んだ。
もちろん、2ヶ月間お風呂に入っていない姿なので、あまりの汚さにギョッとしたクレインは、悲しさが一気にどこかへ飛んで行ってしまい、目の前の事態にただただ驚くばかりだった。

クレイン「…汚っ!!」
とんでもないノラ猫に出会ってしまったなと思ったが、これも何かの縁だと思い、連れて帰ることにした。

クレイン「とにかく、お風呂に入ってください。話はそれからです!」

ノールはその言葉で事の重大さに気づくと、慌てて猫の姿に戻った。

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