不器用彼氏?

雪雛  2008-02-25投稿
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あぁ……こんなにもマンガみたいになるもんなんだな……こんなタイミング悪く涼が戻って来るなんて……「なんしようわけ?」
「………別に……」
後藤はそう言ってやっと離れてくれた。美紗は力が抜けて動けなかった。
「……別にじゃねぇし……お前今こいつに抱きついてなかったか?」
後藤は黙って涼から目をそらした。
「なんでだまっとん。」
涼の言葉が鋭い針のように耳に届く。
「おい 美紗」
名前を呼ばれた時はなんとも言い表せない感情が美紗を襲った。美紗はなにも言わずぼーっと1点を見つめたままだった。
「シカトすんな。今のなに?」
冷たい声……涼じゃないみたい。美紗は恐怖で涼を見れなかった。すると床から震動が伝わって来た。後ろから足音が聞こえた。その瞬間真後ろから声が聞こえた。
「……なんで俺の事見らんと?」
怖い……その言葉だけが美紗の頭の中に浮かんだ。背中が硬直する。
「なんか言えよ!!」
いきなり涼に掴まれ強制的に涼の方に向かされた。
涼の目が怖い……
「お前もなんで逃げたりせんと?」
美紗はなにも言えず、ただ鬼のような涼の目を見ていた。



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