散ったとしても。1

吉乃森 雪  2006-04-23投稿
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いつも目に映るのは、あなたの後姿だけ。

いつだって、自分の隣に居て欲しい存在なのに。


届かないもどかしさが頭を狂わせる。


空虚感で押し潰されそう。

孤独で寂しい夜、頭からあなたが離れない。

どうか、どうか。

散るしかない未来ならば、一瞬でいいから。
儚くていいから。

美しく、散ってゆきたい。



* * * * *

「ねえ、みた!!?昨日のドラマ!あたしも、あーんな風にラブラブなカップルになりたいなぁ〜…」
「ごめん、見てないよ、ソレ。」
「はぁっ!!?超面白かったのに!!!」
「ふー…ん。……つか、ラブラブって死語でしょ」
「私語?ん?なにが?」
「・・・・・・・・・・なんでも。」


同時にHR開始のチャイムが鳴り響いた。

朝っぱらから煩いこの女は“菜月(なづき)”。やけに流行流行流行、と片っ端から流行りのモノばかりを集めてる馬鹿みたいな女。

テレビだって、周りの話題についていけるように見てるだけ。

制服なんて、どこの民族?新しく地球に降り立った種族?って言いたくなるほど、アホ丸出しの格好。

(水色パンツ丸見えだし…)


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