散ったとしても。3

吉乃森 雪  2006-04-23投稿
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「〜〜〜っ、なわけ無いでしょうが!!!」
「瀬戸口 悠理、14歳にして初めての春!おめでとー!イイ恋してネv」

噛み合わない会話を、HR中に馬鹿でかい声ではなされ、内容は筒抜け。
クラスは爆笑の渦になっていることを二人は知らない。

そして、冷えた目で見つめる教師。

火山爆発まで、あと

3‥2‥1‥

「お前等二人とも!!!!!!廊下に立っとけ!!」

教師はクラス名簿を下へ投げつけ、二人──瀬戸口 悠理と佐々城 翔──を指差し怒鳴りつけた。

「…………。わかりました…」

悠理が少しムスっとしながら教室を出た。

続いて

「せんせぇ、『廊下に立っとけ』は古いと思いまーす。」

と言って教室を出た。
先生がやかましい!と言って、バケツ追加されることになった。


「…あんたのせいだからね」
「今時バケツなんて、のびた君でも持たないよね?」
「……聞こえたら追加されるよ」
「瀬戸口も巻き添え?」
「殴るよ。」


外での会話が聞こえるのか、くすくすと言った声が聞こえてくる。
(ほんと、最悪。)

この男─佐々城 翔(ささき かける)─とは幼馴染み。
今年同じクラスになってから、よく喋るようになった。

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