俯いて黙ったまま
仕事をしている
軽はずみに
喜びも告げない
辛い仕事に
不平も口にしない
自分は大した者だと思っていないと
ただ真剣な眼差しで仕事を続けている
彼の後ろ姿
何も言わない
彼の横顔
何も強いない
それなのに彼の姿が
一番私を恥入らせる
一番私を振り返らせる
百の言葉より
私を励ます
千の想いより
私を勇気付ける
私に無い物を
彼は持っている
彼を想うと
自分を見つめてしまう
私に足りない物
ふと知ってしまう
私の心に
彼が来てから
私は少し
変われると思った