デジカメ?

かるめ  2008-02-27投稿
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勇は里子の気持ちを確かめたかった。素直に、『俺のことどう思ってる?』と聞いたところで軽くかわされるてしまうだけ。二人の幸せのため卑怯な仕方かもしれないが、1番里子の気持ちがわかるだろう...本心ではないけど、あの一言を言うことにした。
『里子、今日仕事終わって時間ある?一緒にご飯でもどう?』勇は里子にメールを送った。
−早く返事来い−勇は思った。
『いいよ。なら18時にいつものとこに待ち合わせね。』
勇の胸はありえないほど、ドクドクと脈を打っていた。
18時、「勇。こっちこっち」待ち合わせ場所には笑顔で手を振る里子がいた。
「ごめん。里子早かったね。」
いつもは里子が後から来るのに、勇は少し嬉しくなった。
「たまには里子も待ってみようと思ってね。」
照れ臭そうにそう言う里子が勇には愛らしく感じた。
「...何食べたい?」
「んっとね〜、今日はイタリアンな気分。行ってみたいお店あるんだけど、行ってみよ。」
里子はとにかくオシャレな物と美味しいものが好きで、いろいろと情報を得て、今話題なところに行くことが趣味である。その影響を受けて勇もあまり興味のなかった、オシャレな物や美味しいものが好きになった。
着いたところは『伊』という漢字一文字のお店。ヨーロピアンテイストな雰囲気の中にどこか和を感じる、不思議な空間のお店である。
「ここ、友達が来てさ、めっちゃいいって言ってて、和風ピザがオススメだって。」
「おいしそうじゃん。俺はこれも頼もうかな。」
普段と変わらぬ会話をしながら、二人は食事を始めた。
「里子、話があるんだ。」
−今、言わなければ。大丈夫。里子は俺を愛している。だから、最悪なことにはならない。−
「何?いいこと?」 「里子...別れよう。」
里子の顔からさっきまでの笑顔がなくなった。

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