願いは夢玉へ・・・―――。
俺達は・・・、何もできなかった・・・
でも・・・―――\r
「無駄だ・・・、願いを言っても叶わないぞ」
龍華が言う。
「えっ・・・」
聯から願いが言われて1分経った・・・、だが何も起こらない。
「ど、どぉいうことだっ!!」
聯が大声で言う。
「なぜだって?・・・それは・・・―――」
「偽者だからだよ」
「な、なんだとっ!!」
龍華は、首の後ろに手を回す。
「なっ・・・まさかっ!」
「そぉだ。本物の夢玉は俺が持ってるからな!!」
龍華は、首の周りにつけていたチェーンを見せる。するとそこには2?ほどした丸い夢玉がついてあった。
「御前がスィークレット・カムパニーから奪ったものは偽者だ!」
「な、なん・・・だっ・・・て・・・」
聯は持っていた夢玉を地面に落とした。
「あとは、これを破壊する」
「そんなことはさせるかっ!龍華君を捕まえるんだ!」
と、聯が言うと後ろにいたディーカ全員が走ってくる。
「龍華さん、下がって!」
怜が言う。
「ココは俺達が」
「なぜだ?!ココは俺が・・・―――」
龍華が言う。
「大丈夫だよ」
と、怜が言う。啓吾と怜は走ってディーカのほうへ向かう。
マタ・・・マモラレテル
モゥ、マモラレルノハ・・・
イヤダ・・・―――\r
「えっ・・・?龍華・・・さん」
前を見ると、2人の前には聯の体に両手を突き出した龍華の姿があった。
「ゴメンな・・・。2人とも」
「あっ?何言ってんだよ」
「元はといえば全部俺が・・・」
「そんな事無い!」
怜が言う。
「いいんだ。もぅ・・・」
「えっ・・・」
龍華の目から涙が落ちる。
「御前達に会えてよかった・・・」
龍華の手のひらが赤く光る。
「さようなら」
その場は爆発音と炎に包まれた。
龍華とディーカの姿は見えなかった。
頭の中が真っ白になった・・・。
そして、俺は気を失った・・・―――。