ディフェンド ”さようなら” 48

 2006-04-23投稿
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 願いは夢玉へ・・・―――。

 俺達は・・・、何もできなかった・・・

 でも・・・―――\r

 「無駄だ・・・、願いを言っても叶わないぞ」
 龍華が言う。
 「えっ・・・」
 聯から願いが言われて1分経った・・・、だが何も起こらない。
 「ど、どぉいうことだっ!!」
 聯が大声で言う。
 「なぜだって?・・・それは・・・―――」
 
 
 「偽者だからだよ」


 「な、なんだとっ!!」
 龍華は、首の後ろに手を回す。
 「なっ・・・まさかっ!」
 「そぉだ。本物の夢玉は俺が持ってるからな!!」
 龍華は、首の周りにつけていたチェーンを見せる。するとそこには2?ほどした丸い夢玉がついてあった。
 「御前がスィークレット・カムパニーから奪ったものは偽者だ!」
 「な、なん・・・だっ・・・て・・・」
 聯は持っていた夢玉を地面に落とした。
 「あとは、これを破壊する」
 「そんなことはさせるかっ!龍華君を捕まえるんだ!」
 と、聯が言うと後ろにいたディーカ全員が走ってくる。
 「龍華さん、下がって!」 
 怜が言う。
 「ココは俺達が」
 「なぜだ?!ココは俺が・・・―――」
 龍華が言う。
 「大丈夫だよ」
 と、怜が言う。啓吾と怜は走ってディーカのほうへ向かう。
 
 マタ・・・マモラレテル
 
 モゥ、マモラレルノハ・・・

 イヤダ・・・―――\r

 「えっ・・・?龍華・・・さん」
 前を見ると、2人の前には聯の体に両手を突き出した龍華の姿があった。
 「ゴメンな・・・。2人とも」
 「あっ?何言ってんだよ」
 「元はといえば全部俺が・・・」
 「そんな事無い!」
 怜が言う。
 「いいんだ。もぅ・・・」
 「えっ・・・」
 龍華の目から涙が落ちる。
 「御前達に会えてよかった・・・」
 龍華の手のひらが赤く光る。

 
 「さようなら」


 その場は爆発音と炎に包まれた。

 龍華とディーカの姿は見えなかった。

 頭の中が真っ白になった・・・。

 そして、俺は気を失った・・・―――。
 







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