私は校舎の裏のベンチで座っていた…
(何が格好いいよ…皆は何にも知らないんだから…)
私は辛かった…
心細かった…
神谷 充…
お前との思い出はタイムカプセルに入れて埋めたんだ…
何で来たのよ…
私は涙を浮かべて唇を噛み締めた…
『あっ!…やっぱりココに居たんだ〜。あの頃と一緒だな?笑』
私は後ろを振り返ると、今一番会いたくない奴がいた
『ほら、タイムカプセル開けるらしいぞっ!皆待ってるんだから来いよ?』
神谷 充の声が私の頭の中をめちゃくちゃにさせた…
何でそんな態度なの?
何で普通で居られるの?
何で余裕なの?
『聞いてんのかっ?美紀っ?』
神谷 充は私の名前を呼んだ…
何年ぶりに呼ばれたんだろう?
私は少しドキッとした。
『まだ…怒ってるのか?』
充君は私に問い掛けてきた
(怒ってる…?)
『なぁ…美紀?俺…あの時の事、誤りたいんだ…』
(誤りたい…?)
何で勝手な事ばっかり言うの?
私はそんな事してほしいんじゃない…
違うの…
違うの…充…