俺の名前は丈(ジョウ)自分がまいた種で、今物凄くヤバい状況になっている。
ホントは小心者なんだけど、自分の小ささを隠すためにいつも突っ張ってしまう。
その結果がこの状況だ。
道でぶつかった男に連れて来られたビルの一室。 この男何者なんだろう?
「おいおい!そんな構えなくていいよ」
「はぁ〜?」
なに言ってるんだこいつ?
「つ〜かお前誰だよ?」
「んっ?あぁ〜名前か?そ〜だな〜・・・加山でい〜や」
?でい〜やって何だよ・・・
「お前は?」
「じょ、丈だけど・・・てかココに連れてきてどうすんだよ?」
「あ〜そうか!いゃ〜構えるのも無理ないわな〜、あんな状況で、こんな所連れて来られたら。
別に丈君と喧嘩しようってわけじゃないんだよ、ちょっと君みたいな元気なヤツに頼みたい仕事があってな。」
「仕事?」
正直ほっとした、でも仕事?何なんだよこの男は。
「イヤイヤ、仕事って言ってもホント簡単な事だよ。それに4時間で5万やるよ。」
え〜!ご、5万マジで〜!
「ホントか?何すればいいんだよ?」
「仕事をすればその日のうちにちゃんと払うよ。でも内容は今日は教えられない・・・やってくれるか?」
教えられないって、ヤバい仕事じゃないだろ〜な〜?でもたった4時間で5万はおいしい。よしっやろう!
「やるよ!」
「そうか〜!ありがとう。それじゃあ明日連絡するよ。」
それから加山に携帯の番号を渡し、この日は帰る事になった。
「今日は悪かったなぁ丈君。じゃ〜また」
結局名前しかわからなかった。その名前でさえ怪しい物だ。 まぁ考えても無駄だ、なるようになるだろう。