「おいしいよ」
準はニコニコしてケーキを食べていた。
しかし桜はそれどころではない。混乱しっぱなしだ。
(何を話せばいいのよ〜)
「ありがとう、招待してくれて。」
準は笑顔のまま桜のほうを向いてそう言った。
そういった準を桜はポーと見てしまっていた。
「どうしたの?」
「あっ、いや準君って真面目な顔よりも笑った顔のほうが似合うなって。」
準はそう言われると驚いた表情で固まってしまった。
「?どうしたの、準君?」
「あっ、そうかもね。」
準のこんな反応を見るのは、桜は初めてだった。
しばらくして準は帰る時間となった。
「また明日」
「うん、また明日」
こう言って準は帰っていった。
家に帰ると準はある写真に手をのばした。
そこには無愛想な準と同じくらいの銀髪の少女が写っていた。
「今日、君と同じこと言われちゃった。」
準は写真にそう話しかけた。
準は写真を少し見ていた。するとそこに、
チャッチャチャラリラ
メールがきた。桜からだ。
(なにかな?)
『少女は預かった。愛刀とともに第三倉庫にこい。』