黒豆とバッタは喧嘩をした………。
理由はない、あるとしたらそれは互いの気持ちの交差………。
本当に小さい歪みだったのに………。
それはだんだん大きくなった………。
黒豆は誰も信じられなくなった………。
だから黒豆は寂しくて自分がこわくなって楽園を抜け出した………。
暗かった………。
怖かった………。
自分の体が黒いせいで闇はもっと深くなった………。
何処にも手が届かないと知っていても手を伸ばした………。
その時、懐かしい楽園の匂いがした………。
そうして黒豆は楽園に帰って来れた………。
バッタの命と引き換えに………。
黒豆は何故自分が助かってバッタが奈落へ堕ちたのか考えた………。
そして、気付いてしまった自分の過ちを………。
始めからなにも変わらなかったんだ………。
………黒豆も。
………バッタも。
最初から二つは互いを信じていたのだから………。