再生

もね  2008-02-29投稿
閲覧数[285] 良い投票[0] 悪い投票[0]

いつだって終わりから始まる
それを知っていてもこのプロセスは死ぬ程辛いね

いつからかだめな恋分かって
苦しい自分を憎んだ
操作する彼も憎んだ
最後は思い切り傷つけられた
献身が私の存在価値と決めつけられていた
彼の本心は私への侮蔑だった
私の悲しみは喪失ではなかった
私の落ちた場所は冷たい闇だった
絶望に突き落とされた筈なのに
そこに光が見えた
闇に慣れた目にあなたが見えた
純粋なその光
ぼろぼろの私にはもう掴めないかもしれない
それなのに私は夢中で
その光に走って行く
傲り高ぶった人を見慣れた目に
あなたは眩しかった
温かさを目にする様で
嬉しかった
訳もなく懐かしさがこみ上げて
誰にもわからずに
私は変わった
新しい光を見つけるにはきっと闇が必要だった
闇があったからあなたを見つけた

始まりは終わりからやってくる
だから
私を傷つけた男にも感謝してみようかな



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 もね 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ