「仕事の内容だけど、中に入ってる携帯鳴ったら手挙げるだけだから。」
「えっ?それだけ?」
「うん、それだけ。あ〜後携帯なっても出なくてイイから。ただ手挙げるだけでイイから。」
それだけで5万なら最高だ!
すると、同い年位のロックな感じのにいちゃんが加山に声をかけてきた。
「あ〜どうも佐藤サン。この前は仕事ありがとうございました。」
「おう、準君」
んっ?佐藤サン?
「またイイ バイトあったらよろしくお願いします。それじゃあ佐藤サン失礼します。」
「あぁ、また」
おいおい何なんだよ?
「おい?佐藤サンってなんだよ?」
「あ〜、まぁ〜なんだ気にすんな。」
「大丈夫なのかよ」
「心配すんな、きっちりやれば金はやる。 その服に着替えて3時に柏ビルの前に立っててくれ。終わったら丈君の携帯に連絡するから、それから会って金渡すよ。」
「わかった。」
「それじゃあよろしく。」
それだけ伝えると加山は帰っていった あの準とか言うヤツは佐藤ってよんでた。やっぱり偽名だったんだ。 でもあんまり問い詰めて仕事がパーになるのも困るから仕方ない。 とりあえず7時になれば5万手に入るんだ。
まだ少し時間がある。ファミレスのトイレで服を着替え時間をつぶす事にした。