「そう!暗号だ!」
「暗号?…もしかしたらそうかもね。」
適当に書いた訳じゃなさそうだし。可能性は低くも無いかも。
何よりお兄ちゃんがノリノリだからね。『違う』なんて言ったらスネそう。
「んで、どうやって解読するの?」
「知らん!」
「あ、そう。」
「ツッコミが3文字とは。悲しい・・・」
「シカトするよりマシでしょ。兎も角、食器片付けてから考えよ。」
なんか面白そうだし…w
私、意外とこーゆーの好きなんだよね。
事件とか推理するのめんどくさいけど、暗号解くのとか好き。
後で解くのが楽しみ。
「じゃあー!!!張り切って解くぞー!!!」
「違う!さっさと片付ける!」
「ハーーイ!!!」
なんなんだこの高校生。
私も手の動きを早めて、せっせと食器を片付ける。
お兄ちゃんなんか無駄に片方の手でスプーンを回している。
器用だなぁ。
「ウォーッシ!!!終わった!じゃあ暗号解こうぜィ♪」
「ぁいぁい」
スッカリ遊びみたいな感覚でその暗号が書かれた紙を振り回す我が兄。
まるで宝くじが当たったように盛り上がっている。
前祝で二日酔いするタイプだなコイツ。
そんな心のツッコミはさて置いて。真剣にこの暗号解かないとね〜。
お兄ちゃんの柔軟すぎる脳には負けてられないからね。
ソファに隣どうして座って、机におかれた暗号を2人で考える。
「分からん。」
「分からん。」
・・・こう言うとき、よくある暗号の解き方ってどんなんだろ。
1番は…逆さから読む。
『hd¥9 svqgwdbzびっ』
なんじゃそりゃ。
「っびぜっとぉ〜びーでー」
「何言ってんの?」
お兄ちゃんに尋ねてみた。その返答は・・・
〜続〜