猫をかかえたクレインは自宅である不思議なアパートに入って行った。
クレイン「早くシャワー!シャワー!!」
玄関の扉を突っ切り、正面の奥にある扉を開くと、そこはキッチンとリビングの合わさったごくごく普通の部屋があった。
特にかわった所はないが、どこが不思議かというとこの部屋はアパートの住人の共有スペースだということだった。
部屋の中には、ものすごく背の高い女と可愛らしい少女が二人いた。
猫の姿に気づいた大女が近づいてくる。
大女「あら、おかえり☆なぁに?ノラちゃん?」
クレイン「あ、マリアさん!助けて!!」
半泣きで大女のマリアを見上げると、にっこり微笑んで猫を引き受けてくれた。
そして、マリアはそのままアパートの自室へ行き、猫を湯船に入れた。
マリア「さ、猫ちゃん。アンタ、オスみたいだから、ここにひげ剃り置いとくから勝手に使って☆終わった頃に、また来るわ」
マリアが去った後、ドロンと人の姿に戻りシャワーを浴びた。
ひげ剃りとハサミを置いて行ってくれたので、しばらく放置していた髪とひげも整えることにした。