いつもいつも、心のどこかにモヤモヤがあって、このままでいてもダメだって思うんだ。
だけど、臆病は私はなにもできず、真奈美の子ばん鮫のようにくっついているしかないの。
ジリジリジシ〜〜〜〜ジッ…
今日も不快な目覚ましの音で起きる。
あぁ、また嫌な一日が始まってしまう。
今日はやけに気分がのらない…
学校休むと次の日が大変なのはわかっていてママに休ませてもらうことにした。
ママはこうゆう時ゆうずうがきくからいいんだよね。ありがとう…ママ…。
微かな罪悪感と真奈美に会わなくてもいいとゆう爽快感が溢れてきた。
それにしても、一日休みだと、なんだか暇だなぁ。
「はぁぁ…」
少しため息をついてみる。
こんなふうに気分で休むなんて結構あること。
昔は真っ直ぐで素直でいい子だった私は、いつからこんなずるいことをするようになったのだろう?
人間って、時間が経つと変わるんだってはじめて信じたよ。
幼いころの、無邪気な自分を思い出して苦笑した。
あのころのほうが何百倍も可愛いかったよな…私…
考えすぎて頭がパンクしそう。
TSUTAYAでママが借りてきたDVD
をなにげなく手にとってみた。
「社会人の品格」…?
これ、私が大好きな女優さん主演のドラマだ。
さっそくつけてみる。
カシャッ。…
見終わったあと…なんだかすごく衝撃的なものがあった。
主人公がゆってることが私の胸にズキズキと染み込んできた。
なんだか…今までの自分が馬鹿のようにさえ思えてきた…。
このままじゃいけない…そうだよ…こんなんで楽しいの??
そんなわけないよね。
ドラマの主人公のあの愚直なまでに正直で、だけどひねくれているキャラが私に似ていると思った。
なんとかしなきゃ…胸の底でザワザワとなにかが溢れ出してくる。
そうだよ…自分に正直にならなきゃ…。
私は寝転がっていたベットから起きて、歩き出した。