「四面楚歌って知ってるか?」
「周りが敵だらけってやつだろ。今がまさにそう。」「そうだな。周りは敵だらけ・・・俺対お前以外。デッド・オア・アライブだ!」「無駄に嬉しそうだな!!しかも俺入ってないのかょ!?入れろよ、むしろ敵として。」
さりげなくフェードアウトするとこだった。
「馬鹿を言うな。お前は俺の家政婦兼奴隷兼ペットだ。そう易々と殺してたまるか。楽に死ねると思うな・・・・」
「なんで怖くするんだよ!!ってかいつから俺家政婦になったの!?」
「今この瞬間から。」
「もぅ黙れよてめぇは!!!」
何故俺達が四面楚歌的な状況に陥っているかと言えば、原因は全てこの熟語の意味を聞いてきた奴にある。それは腹の虫が騒ぎはじめる正午ちょうどであった・・・・。
「腹が減った。100円やるからなんか買ってこい。3秒で。」
「いゃ無理だから!そんな神業できるやつお前ぐらいしかいないから!」
しれっとした顔で非情なことをいうこの男。名を鈴木という。
ちなみに足下に投げられた100円を投げ返しているのは俺、山田。
ってか手渡せよ。女王様かこいつは。
ひょんなことから切っても切らせてもらえない仲になってしまった。人生のハプニングである。