「なっ、てめぇ……このままじゃ俺達もフォアランナーみてぇになっちまうかもしんねぇんだぞ?」
「別に……俺はそうなっても構わない」
冷淡に答えたカインの返答にグランは顔を歪めた。
「ふざけんなっ!てめぇはそれで良くても、他の奴らはどうする?ただ、死んでいくしかねぇんだぞっ」
「勘違いするな……ちゃんと協力はする、報酬分の協力は……な」
怒鳴るグランを睨みつける様に敵視しながらカインは言った。
グランは埋もれた家屋の壁に重いっきり右手の拳を叩きつけると、その場を後にした。