ディフェンド? ”3年経って” 1

 2006-04-24投稿
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 俺は、どぅなったんだ・・・?
 
 死んだ・・・のか?
 
 目の前が暗い・・・
 
 どぅなったんだ・・・俺・・・―――。

 啓吾は、静かに目を開けた。
 「ここは・・・何処だ?」
 周りを見回すと、そこは病院にある個室だった。啓吾は、ベットで眠っていたようだ。
 「あっ!203号室の患者さんが目を覚ましましたよ!」
 啓吾がいる部屋の前を通りかかった看護婦が言う。
 「?」
 「おぉ!やっと目を覚ましたか」
 啓吾のいる部屋に入ってきたのは、めがねをかけた医者とさっきの看護婦だった。
 「3年も眠ったままだったから心配だったんだよ」
 「さ、3年っ?!」
 「あぁ、そぉだよ。気分はどぅかね?」
 「あ・・・、大丈夫です」
 「そぉか。じゃあ、退院できるね」
 「は、はぁ・・・」
 そして、啓吾は病院を出た。
 
 なんで俺が病院にいるんだ?

 なんで、3年も寝てたんだ・・・?

 あれから、どぅなったんだ?

じゃあ、怜は?翔は?舞は?龍華は?

 皆どぅなったんだ?

 啓吾が、下を向きながら歩いていると前方で、飲み物を買っている男とぶつかった。
 「あぁ!スイマセン」
 「いや、こちらこそ・・・」
 下には、男の財布から落ちた金が散らばっている。啓吾は、それを拾い上げた。そして、男に渡そうとしたが・・・
 「なっ・・・―――!!」
 なんと、啓吾が拾った金がすべて曲がったり、固まったりしていた。
 「は、ハハハ・・・」
 と、苦笑いをしながら啓吾はその金を男に渡して立ち去った。
 「あの力・・・、そしてあの右肩に書かれている文字・・・。間違いない、あの少年は・・・―――」
 男は、驚いた表情で言う。
 「あの少年は、3年前に消えた・・・、リイバーの者じゃないのか・・・?」

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