2人のキモチは、変わらないと思っていた。
しかし、気持ちを変える他に術がなかった、あの時は…
振り返れば2人の繋がりは強いものだった。運命なんてやつは信じない派なのだが、そう思えてならなかった。
親同士もよく知っていて、仲が昔からよかった。
小学生のころもよく一緒にかえったりしていた。
中学生になってからは、二人のふれあいは度を減らしていった。
高校は別々だったが、ちょくちょくあったりしていた。
そして、時は無惨に二人を引き裂いていった。
就職活動も終わり、仕事に汗を流す俺と、大学で勉強しているあいつは、まだ仲が続いていた。
このままゴールできればよかったのだが…
二人は身体の関係まで至り、結婚も時間の問題だった…
しかし、あいつは急に親の都合で嫁に貰われてしまったのだ。
俺は沈黙した。
どうして?なぜ?
暗い部屋の中、電気も付けず泣き通した。