(お前にもう一度生きるチャンスをやろう)
目が覚めた…
辺りは暗かった…
時計を見ると、夜中の3時半だった
頭がすっきりしてとても軽かった
「喉…乾いたかも…」
瞳は呟き、近くの自動販売機まで行った
「あっ…」
柳瀬がいた…
「えっ?…あっ…佐伯さん…」
気まずい空気が流れる…
気まずさに耐えれなくなった瞳が飲み物も買わずに病室に帰ろうとすると…
「あの…俺の話…聞いてもらえませんか?」
「えっ…?」
「何も答えなくていいんで…ただ…そ…の…」
「…」
「お願いします…」
瞳は黙って近くのソファーに座った…
「ありがとう…奢るよ…ココアでいい?」
「えっ…はい…ありがとうございます」
…
「はい」
「どうも」
柳瀬はココアを瞳に渡しソファーに座った
「ス〜はぁ〜」
「あの…」
柳瀬は深呼吸をして話し始めた…