散ったとしても。5

吉乃森 雪  2006-04-24投稿
閲覧数[272] 良い投票[0] 悪い投票[0]



ふと、翔のほうへ目をやれば、すでに女子が翔の机を囲んでいた。


(あー…やっぱし。)

あとで、女子から罵声くらうな。

『付き合ってもないくせにベタベタしないでくれる!?』『あんまり近付かないで!』

と、まあ色々。
おおかた、私が離れるのを心待にしてたってところね。
それほどアイツもてるもんね、ムカつくけど。
…なのに、なのに彼女は作ったりしない。


(好きな子でも居んのかな…)



ま、関係ないけどね。

* * * * *


「悠理〜っ!一緒に帰ろうゼ!!」
「誰が“悠理”って言って良いって言った?」
「あれ?そんなこと言ったの?俺別に自分で勝手に呼ぼうと思っただけー!」
「呼 ば な い で!!」

帰り支度をし、鞄を持ち、教室を出た、すぐそのとき後ろからドドンとアタックされた。
痛みには慣れたが、やっぱり周りの視線が痛い。(特に女子)

「……周りの目とか気にしないわけ?」
「やだやだ、照れてんの?」
「そうじゃ無いでしょ…」
呆れた、と溜息をついた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 吉乃森 雪 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ