目が覚めると私は、病院のベッドに横になっていた。 「私・・・なんでこんなとこにいるの?」 暗い個室の病室で私は独り言のように呟いた。 「私は誰?なんで病院にいるの?」 突然自分が誰だか分からなくなった。しばらく、パニック状態で泣き叫んでいたが、軽い記憶喪失だと自分に言い聞かせ、落ち着きを取り戻した。
ところでここはどこの病室なのだろう?やけに暗い。窓もない。 それよりも私は病室から出たかった。取りあえず人に会いたい。ドアの隙間からは黄色い光りが差し込んでいる。私はそのまま扉を開いた。
つづく