どうかしてる。
「で?答えを聞こうか。」「お前・・・酔ってるのか?」
「酔ってなどいない。俺は真面目に聞いている。」
「・・・・真面目にって・・」
目の前の男は頭に手をやりうなだれた。
「お前なぁ、そういうことを真面目に聞くなよ・・・・」
「別に支障はないだろう。あんたはただ答えてくれればいい。」
ただ、答えてくれれば。
数分の後に
「・・・・あぁもう畜生ッ!!YAS,だこの野郎。」
「・・・・あんた正気か?」
「お前が言うな。」
「だって、そんな・・・・・・嘘だ。有り得ない。」
「なんだよ。てめぇが聞くから答えてやったんじゃねぇか。」
「うるさい!!黙れ!」
「・・・・なんなんだよ。俺が何したってんだ、あぁ?」「黙れこのッ変態!!」 「ぐあっ!?」
「死ね!!」
尋常でない音をたてて閉まるドア。
「ったくなんなんだよ・・・・今日は厄日かぁ?」
殴られた左頬を押さえ、ソファーに倒れこむ。
にしても今のは怒ってたっていうか・・・・
「戸惑ってた・・・・?」
そして答えに辿り着く。
「まったく手のかかるお姫様だことで・・・・」
やれやれと立ち上がり、
半壊したドアから数分前に出ていった男を追う。