「大好き」 「愛してる」幾度となく交わした，君との言葉…。 もう会えない。どれだけ祈っても…どれだけ願っても。 君がいなくなって，もうすぐ一年。時間が経つのは早い…。 どこまでも広がる青い空。この空の何処かに君はいたりするのかな…。 あたしの名前は那智(なち)。この春高校生になったばかりの，女子高生。何処にでもいる普通の高校生。そんなあたしは，今日もこんな所にいたりする。 「那智ー!!!ごめ〜ん。遅れちゃった!!」 そう言いながら走って来たのは，中学時代からの親友の由衣璃だ。「そんなに急がんでもいいのに〜（笑）」 ﾊｧﾊｧと息を切らしながら走って来る由衣璃に話し掛けた。 「ﾊｧﾊｧ〜（笑）ゴメンゴメン!!!学校遅くなっちゃってさ〜」申し訳なさそうに話す由衣璃。「そんな，全然いいのに〜（笑）」笑いながら言うと，「何言ってんの??あたしが誘ったんだから。それより，あたしん家に行こっか!!」「うん!!!」
[324] 
[0] 
[0]
