「住人全員の身体の自由を奪う!?本当にそんな事が出来るの?お母さん」
「本当よ」
彩香の母は両手で銃を構え、彩香の方へ進みながら答えた。
「どうやって!?何でそんな事が出来るの?」
「それはね、お嬢さんを含め、この国の住人全員に、ある薬を赤ちゃんの頃に飲ませてあるからなんだよ」
また兵士が言った。
「ある薬?」
「そう、極秘のね」
「極秘の薬…何でそんな薬を赤ちゃんの頃に?」
「私達をこの国に閉じ込め、自分達の都合の良い様にする為よ。でもどうやら完全ではないようね」
「完全ではない?でもお母さんは現に今…」
「私はね…でも老人や…」
バン、バーン!