星の蒼さは 30

金太郎  2008-03-04投稿
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「…恐れ知らずめ!」

強行突破を挑んできた飛鷹は全門を開き、乱射しながら進んでくる。
ミサイルに背部飛行ユニットを破壊されたクロイツのダークキャットは飛行能力を11%にまで低下させていた。

「そのまま主戦場に突っ込むつもりか!?」

数十ものWWがしのぎを削る数百m程離れた空域にこの巡洋艦は突撃を敢行するというのだ。
予想外の火力だ。
東京襲撃の際の奴とは桁違いの火力を誇っている。
こんなのに懐に飛び込まれては如何にヨコハマ基地の精鋭と言えども…………………いや、違う。
一番危ないのは……

「カリプソ!聞こえるか!出撃を中止しろ!飛鷹(トビタカ)が!……敵の巡洋艦が迫って……ぐっ!」

凄まじい衝撃で身体が吹き飛ぶ。
目の前には日本軍のWW、ゼロが銃を構えていた。

「邪魔をするか!イエローモンキーめ!」

クロイツは近距離兵器アサルトナイフ(猫の爪)を構えた。

「邪魔立てするなら斬る」
クロイツはブースターをフルスロットルで稼働させた。
出力は十分の一程度だが、殆ど素人のカス相手には良いハンデだ。
クロイツのダークキャットが咆哮し、一直線に斬り掛かった。刹那、視界が白く塗り潰され、続く爆音に聴力を奪われた。



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