沖縄の海が広がってきた。そして、砂はまに座ってタバコに火を点けた。
『姉さんの日記なんだけど』
渡された日記には病気で弱音を吐いたことのない美奈子の弱音がびっしり書いていた。
そして最後のページ
『亜優が今日、雅の事がすきだと私のところにいいにきた。
最初は許せなかったけど、私はもぅ死ぬ。そんな私には幸せにする能力はない。他の女性に愛されるなら、生き写しの亜優に愛してもらったほうがいぃ。
最後に雅、亜優を私だとおもいながら愛して。
もぅあなたとはさよならだよ。
ありがと。愛してくれて。亜優をよろしくね』
正直、衝撃だった。
だが、亜優が、
『姉さんより、私が愛してあげるし、幸せになるよ』
といった。
俺はタバコを消し、
あるものを取り出した