「あまのて‥‥?」
幻は女が何を言っているのかさっぱり分からなかった。
「あっ。それより怪我を治療してもらわなくちゃ」
幻がそう言ってその場を去ろうとしたら女が後ろから幻の腕を掴んだ。
「次は何!」
「ちょっと私と来て、もっと早く治るから。」
「えっ?」
幻はどういう意味か分からないまま女に着いて行く事にした。
〜10分後〜
「オイッ、何処まで行くんだよ。こんな人のいない山の中まで来て、ホントにこの怪我治せんのか。」
幻が女に文句を言っていると、歩いている方向に洞窟が見えて来た。そうすると女は周りを警戒しながら幻を連れて洞窟に入って行った。
「おっおい怪我を治してくれるんじゃないのかよ。」
幻が少し戸惑いながら女に問い掛けた
「ちょっと静かにしてて!」
女がそういうと幻はすんなりと黙った。その後、女は洞窟の中にある[天]と書かれている壁に手を当て、幻を少し強く掴んだ。その瞬間、女と幻は全く違う場所にある洞窟の中にいた。