記憶 2

 2006-04-25投稿
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亜麻色の髪、大きな紫色の瞳、幼いが繊細に整った容貌・・・そんな容姿の男の子が言った
「・・・いつか、必ず迎えに来るから・・・待っていて」



ざわついている教室―今は昼休みなので当たり前なのだが、そこで真白がお弁当を食べながら友達と他愛のない話をしていた。
「昨日、足の小指棚のかどにぶつけちゃって、すごぃ痛かったよぉ」
「うっわ、痛そー」
真白の話に友達のめぐみが苦笑しながら言った。
「あ、そういえばさぁ、真白は彼氏作らないの?」
めぐみの言葉に真白は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。
「な、何、急に・・・」
「いや、なんか作る気配ないからさぁ」
「だって好きな人いないし・・・それに、王子様は迎えに来るものでしょ?」
真白は目を輝かせながら言った。
「・・・ま、頑張れ」
めぐみは呆れながら、棒読みで言った。
「ひどい・・・」


いつもの日常 くだらない毎日 こんな日々が、変わる事なく続いていくのだと、この時の私は思っていた・・・



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