教室に再び入ると、案の定、私のことをヒソヒソと噂している人がたくさんいた。
きっとみんな、今まであんなこと言わないキャラだった私があんなこと言うなんてって、驚いてるんだな。
前までの私なら、そんなヒソヒソ声まで気になっていたけど、もう今は違う。
怖くない。人なんて怖くない。
あぁ、すごく晴れ晴れするなぁ
ガッッ
その時、頭にすごい衝撃がかかってきた。
一瞬、何が起こったのかわからなくて、キョロキョロあたりを見回した。
すると、辞書を持って私を睨んでいる立っている真奈美の姿が目に入った。
「ざまぁみろっ!!明日からはおまえの友達なんて一人もいないからな!!」
は…?まさか…真奈美がやったの??意味わからない…
私が断ったから殴るの??
「痛いしっ…なにするの!?」
「はぁ?それはこっちのせりふでしょ??今までかわいそうなアンタと友達やってやったのは誰だ?え?」
は…そんなこと思って私と帰ってたんだ…。
そう思うと、真奈美への怒りがふつふつと湧いてきた。あと一言でも言われたら爆発しそうなくらい。
「…は…」
「なにがは?よ!!死ねよこのクソ!!」
死ね…?クソ…?
私は呆れて声も出せないでいた
真奈美はわがままだけどそんなこと言う人じゃないと思ってたのに…
それと同時に私は限界まできていた。
気がつくと、真奈美を突き飛ばして教室を出ていた。
廊下を通るとき、先生とすれ違った。
どうしたのと声をかけてきたけど、そんなこと耳に入らなかった。
ただ、怒りと、悲しみと、それだけが私の中で暴れていた。
走って走って走って、校門を出た瞬間。
涙が溢れてきた…。
悲しくて悲しくて…ひたすら泣いた…