TOKYO JOE ?

ナツミ  2008-03-06投稿
閲覧数[377] 良い投票[0] 悪い投票[0]

メールでやり取りをする、顔も見たことのない男と話しをする。予想していた。
しかし、ストレートにそう言われると恐くなった。嫌な気分の日が何日か続く。
携帯を手に取ったとき、ちょうど彼から電話があった。

受け取ろうとしない自分がいる。

しかし、何度も同じことをするわけにはいかなかった。もうこの際、腹をくくることにした。

電話で奈津美さんと言われる度に違うんだけどなと思いつつ、はいと答える。

彼氏がいるのかと聞かれ、はいというとそうなんだ〜と話が止まる。数秒の沈黙の後また普通の話に戻った。
一回目の電話はこんなところだ。顔も見たことがない人と話しをするというより異性と話すことに不思議さを感じた。

ふらりと猫のような気ままさで電話をしてくる、楽でいい。
私も決して暇な日を送っているのではないため忙しい彼は最適だった。

あっという間に冬になった。彼からメールが届く。

写メールだった。
どんな写真かと思えば、ある有名人との2ショットだった。

こんな変態だったのか…というのが正直な感想だった。しかし、肩に力が入らず心地いい。

今度のメールにも写真をつけていた。
今度は誰と映っているんだろうかと見ると、ホテルで一人で撮った彼の写真だった。

なかなか男前に写っているのでギャップに驚いた。

ごめんなさいね、変態だなんて思っちゃって(笑)。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ナツミ 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ