奈央と出会えたから。<97>

麻呂  2008-03-06投稿
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『ミズホさんの髪はコテで巻いてるんですか?』


『あ、あたしはパーマとコテの両方だよぉ。やっぱ、パーマだけだと綺麗な巻き髪のウェーブは作れないからさ。』


綺麗な髪ー。


あたしも髪染めて、ミズホさんみたいな巻き髪にしちゃおうかなー。


『ミズホさん。』


『なぁに?』


あたしは意を決してミズホさんに言ったー。


『あたし、思いきって髪明るく染めて、ミズホさんの様な、ふわふわの巻き髪にします!!』


あたしの言葉にー


ミズホさんは一瞬、キョトンとした顔をしてー


『あはははは。
ごめんね、笑っちゃって。いや、奈央ちゃんが、あんまり真剣な顔してるからぁ。』


そんなに笑われるとはー


やっぱりあたしは天然なのかなー(笑)


『そうだ!!奈央ちゃん、今日あたしん家来れる?!
あたしがやってあげるよ!!奈央ちゃん改造計画!!』


ミズホさんが悪戯っぽく笑ったー。


悩む理由なんて無かったー。


『ミズホさんの家で?!いいんですか?!』


少し遠慮気味に答えたけどー


あたしの心はワクワクしていたー。


変わるんだー


あたしー


ミズホさんみたいに可愛くなるんだー。


『しーっ!!奈央ちゃん声が大きいよ!!聖人に聞こえるわよ!!』


ミズホさんは、聖人にこの計画を、内緒にしておきたいらしいー。


チラッと聖人の方を見るとー


サトル君との会話が一段落付いたのかー

あたしの視線に気付いたー。



『奈央。ミズホとさっきから真剣に何しゃべってんの?!』

ちょっとぶっきらぼうに聖人が言ったー。


『内緒だよ。』


あたしより先に、
ミズホさんが答えたー。


『ミズホ。お前、
奈央に変な事教えんなよ。』


聖人は、ちょっと不機嫌になったみたいー。


『あら、ただ奈央ちゃんとお洒落の話で盛り上がってただけだよぉ。あ、聖人。今日、奈央ちゃん借りるね。あたしん家に御招待する事にしたからさ。』


ミズホさんは聖人に、これからのあたしとのスケジュールを報告したー。



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