そんなことを思ったのもつかの間、文の最後にはこう書かれていた、
『奈津美さんもね。』
これは参ったな、自分も顔を見せたのだからあなたも…ということなのだろう。
私に顔を見せる勇気なんかなかった。でも、なんかの写真は載せることにした。
お風呂のなかで考え思いついたのは後姿だった。
母親に撮ってもらい、送ってみた。
反応はというと、
『いいね ちょっと期待させて寸止め 気が向いたら送ってよ。』
あっさりしている人でよかった。この人は、どうも根っからの遊び人のような気がする。
つかず離れずが微妙にうまい。
彼の作るブラックホールに惑わされることなく突き進んでいきたいものだ。