私は愛が欲しがる子供だった。
守られたかったのかもしれない。
兄は全てのストレスを私に向けていた。
一つしか違わない兄を、私は恐れ軽蔑していた。
二歳頃まで兄は私を大切に面倒を見ていたと母に言われた20代
私の態度が兄を傷付け、暴力を振るう様になったと言われた。
たかだか二歳の子供の言葉や態度で三歳の子供がそうなってしまうのか…。
私は覚えていない。
覚えていないけれど
けれど母は「元の原因はお前にあるんだよ。」と私に言った。
私が全て悪いのか…
ならば産まれて来なければ良かった…
そう思った瞬間だった。
悲劇のヒロインを気取る気はないが、殺されかける程の暴力、夜が眠れなくなる…些細な布団の音で目が覚めてしまう程の精神的暴力…性的な悪戯をされても仕方ない事だったのだろうか。
実兄にされているのだ
何処にも逃げる事が出来なかった。
小学生から中学生時代。
性的な悪戯を…私は
実兄と母の弟…つまり叔父にされてきたんだ。
これは仕方ない事なのか。