私に世界は

merado  2008-03-07投稿
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世の中、どうして自分だけが。と思う事はいくらでもある。
しかし、案外それは自分だけでなく周りの人も同じように感じていたりする。
だから、私はそんな事は気にしないようにしてきたし、これからもそうしていくつもりだった。
でも、こればっかりは・・・。
私の名前は神崎アリス。
顔はどちらかというと西洋人っぽいが、バリバリ日本生まれ、日本育ち、だ。
やはりハーフというのは顔立ちが良いのか、16歳だが一応モデルをやっている。
明日の日曜日も朝から仕事が入っている。
「今日は早く寝た方が良いかな」と思い、私はいつもより早く寝た。
早く寝たら背も伸びるからね。
朝になって私はカーテンの隙間から差し込む太陽の光の熱で目が覚めた。
「熱い・・・」
いつも太陽の光を浴びてるのに今日はなぜか熱い。
「ココは私の部屋・・・?」
ベットで寝てたのに、今はそのベットがすごくデカイ。
私が大事にしていたぬいぐるみたちもすごくデカくなっている。
「私、小さくなったの・・・?」そんなことを思っていたら、突然私の目の前から私より小さな人が現れた。
「あなた誰?どこから入って来たの?」
すると小人はこう言った。
「アリス。ややこしい事はなしだ。君は若いが、僕の見込みにかなった。だから、君にはこれからセカイを見せる。君はそれで成長すればいい。ただそれだけだ。」
意味が分からない。成長するのに何で私が縮んでるのよ。それに私にどうしろっていうのよ。
「あの。私はどうすればいいんでしょうか・・・?それに成長するのにどうして縮んでるの?」
小人は微笑し、答えた。
「君は僕の後をついてくればいいよ。そこから学べばいい。あと、君は勘違いしているが、君が縮んだんじゃない。世界が大きくなったんだよ。」
世界が大きくなった・・・?どうやって?何で私だけ大きくならないの?早く寝たのに・・・。
すると小人は私の思っている事を見透かしたかのように言った。
「何度も言うが、君は成長の見込みがあるからそのままにしてある。それに君だけじゃない。僕のような小人は他にもいるし、君と同じように見込みがある人間にはその小人たちが一緒にいるんだよ。」
見込みがある人間はそのまま?それなら早くその人たちに会いたい。
早くこの気持ちを分かち合いたい。



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